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2010年3月 7日 (日)

新しいものへの挑戦

本日横浜アリーナで東京ガールズコレクションが開催され、初めて京都市×TGCという形できものがステージを飾った。これはとにかく画期的であったことは間違いない。ただ、きものファンのほとんどの人には残念ながら不評であった。私もそれに関しては同意せざるを得ない。何故なら、メーカーがあまりにも消費者を知らないことが浮き彫りになったからだ。もっと解りやすくいえば教科書通りとなっており、あの年代が「きものってかわいい!」と思ってもらえるスタイリングが全くなされていなかった。

しかしこれは仕方が無い。そこには本当に今の若い人に関心をもってもらえるきものスタイリングを知るプロデューサーがいなかったからだ。もちろん小売業者も入っていない。今の着物スタイリング動向がわかっていないのも無理はない。大変失礼だが、簡単にいえば雑誌「美しいきもの」風であり、「七緒」風ではなかった。もしかしたら「KIMONO姫」風だったら大旋風を巻き起こしたかもしれない。

でもどうかきものを愛するファンにはわかって欲しい。これは新しいものへの挑戦である。今回始まったばかりだ。この企画をプロデュースした人達は様々な障害や苦難があり、それでも京都の着物の活性化、呉服業界になんとか元気になって欲しいという情熱から成し遂げたものだ。聞くところによると3年の月日を経て実現したそうだ。

どんな内容であれ、第1回目だ。ここで着物を知る人達が蓋をしてしまったら若い層へのきもの発信の場が無くなってしまう。もし次回も実現出来るなら今回のよりももっと進化しているはずだ。だからこそ、このプロジェクトの価値の高さを前向きな目で見ようではないかと強く思う

「白イ烏」への願望と希望
そして最後にアンテナショップ「白イ烏」へのエールを送る。あえて自負するが、私は長い間今回のようなTGCターゲットの年代中心にきものを販売し、また商品開発してきた。そして企画から生産、店舗のプレゼンテーションにいたるまで一貫した商品開発であるVMDをしてきた経験から、期待するがゆえに厳しい表現をすれば、今のままでは気軽で入りやすい店ではあるが、本来のコンセプト通りのターゲットには売れない。何故なら、商品自体がスタイリングやかっこ良さ、着物を着ることの楽しさをプレゼンテーションしていないからだ。

ミス層、キャリア層に提案するには絶対的なビジュアルプレゼンテーションが必要だ。特に着物の場合はわかりにくい故に尚更だ。

きものはこんなにかっこいい。こういうスタイルならきものを着てみたい。
という提案がなければ、気軽に見るだけで、買うことには繋がらないだろう。実に勿体ない。料理ならいい素材があってそれを美味しく魅せる。これが店の大原則であり、売るために最も必要な手段だ。

TGCは本当に画期的であった。呉服業界の新しい扉を開くキッカケにもなった。そして白イ烏は大いなる可能性をもっているショップだと確実に思う。
あとは「魅せる」だけだ。「見せる」のではなく「魅せる」ことができたら間違いなく、京都市のアンテナショップとしてではなく、次世代型の新しい着物ビジネスの1つとして認知されるだろう。またそうなることを願う。

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