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2010年3月19日 (金)

きものを着るは楽しい、着るは易し

きものを着るのは文句無しに楽しい。普段はきものビジネスの仕事をしているのでどうしてもああだこうだと理屈を捏ねることのほうが多くなるのだが、きものを着ると理屈はどうでもよくなる。
そして困ったことに、きものを着るとそれに関連した物が無性に欲しくなる。この時ばかりは女性の気持ちがよくわかる。新しい雪駄が欲しくなったり、信玄袋のおしゃれなものが欲しくなったり、柄足袋などもバリエーションを増やしたくなったりする。女性ほどアイテムが豊富ではないので、逆に助かる。女性と同様にきもの関連アイテムが豊富にあったら絶対我慢出来なくなる。

きものを着る楽しさは着方の楽しさでもある。自分なりに考えて好きなように着ればいい。もちろん今の基本となる着方でもちょっと崩した感じの着方でも、おしゃれ着なら自由だ。

今日もたんす屋さんの打合せで渋谷系ファッションのカリスマデザイナーで大ブレイク中の甲冑パンツのデザインをしたことでも有名な大友千里さんとお会いした。大友さんは日本舞踊の家元でもあるし、「芸者デザイナー」という珍しい肩書きもお持ちだ。その大友さんの今日のファッションは白地の江戸小紋に名古屋帯でその下に黒のニットのタートルネック、見えないが足にはレギンスも。そして履物はブーツだ。けれども全く奇抜ではなく自然だ。それにしっかり「きもの」である。さすがこういうスタイリングもあるのだと再認識。

たんす屋の中村社長もきものの下は白のシャツで、しかもそのきものは女性ものだという。上に羽織、下は裁付袴で足下はかっこいいブーツだ。その二人が並ぶとまた似合うこと。今日ほど洋服だったことを悔やんだことはないくらいだ。

もちろん本来の着方もいい。清楚さ、品の良さがあふれ、独特の女性らしさがさりげなく感じられるところがいい。そして着る人なりの目立たない工夫が沢山詰まっている。これもまた今の基本としての着方のいいところである。

このように本当に着方は千差万別であり、着る人の工夫や遊び心、粋さ、優しさなど数えきれないほど存在する。きものを着るという楽しさの共感がもっとできないだろうか?

3月7日の日曜日、京都できものを着て楽しむイベント「京都kimono jack」の第1回目が開催された。このkimono jackは参加自由で、ツイッターでも告知された。(パンフレット告知も)あいにくの雨模様だったが沢山の参加者が集まり、京都の街をきものが彩ったようだ。ツイッターでの実況レポートもあり、記念すべき第1回目は大成功だったようである。メディアにも取り上げられたほどだ。

Kimono jackの素晴らしさは純粋にきものを着ることを楽しんでることだ。なにもどこかの企業が仕掛けた訳ではなく、参加も自由で無料。こういう活動をすることで、きものを着て出かけたかったが1人ではいまひとつ勇気がなかった人がこのイベントをきっかけにきものを着ることを始められたとか、みんなで好きなきものを着ることできものを着る楽しさの再認識ができたりなど様々な「着る喜び」が生まれたことが何より素晴らしい。

また、このkimono jackがきっかけでツイッターのきものファン達が全国各地できものを着るイベントを呼びかけ、今知る限りで山形、東京、大阪、富山、福岡、宮崎で開催されるようだ。物凄い効果である。東京ではすでに「着物de銀座」や「きもの日和」、「隅田川きもの園遊会」などが定期的に行われているが、きものファン達が自主的に呼びかけイベントを開催するという動きは、このkimono jackの影響といって間違いない。京都kimono jackもすでに2回目が4月4日に開催が決まっているようだが、今度こそは晴天に恵まれて欲しいものだ。

その他にも色々なシチュエーションできものを着るイベントが出てくるとなおいいと感じる。今日の打合せの中で、「どうして花火大会は数十万人という浴衣姿が当然のように集まるのに、花見はいまひとつ着物姿が少ないのは何故だろう。」という話が出た。浴衣で花火が夏の風物詩ならきもので花見が春の風物詩になってもいいではないか。飲んで騒ぐだけが花見ではない。満開の桜をみて春の息吹を着物姿で感じるなんていうのも日本らしい季節の楽しみ方だ。秋はきものでお月見、冬はきものでクリスマス、きものでお正月など。考えようによっては幾らでも着る機会はあるのだ。日本の暦に二十四節気があるが、それを合わせてみても風流だ。


きものを着るということはとにかく楽しいし嬉しい気持ちに包まれる。
だから着付けが出来る人はどんどん着て欲しいし、着たいけど着れないと思っている人にどうか着せてあげてほしい。そして思うより着付けは簡単であることを教えてあげて欲しい。そうすることでkimono jackのような楽しいイベントはもっともっと活きてくるかもしれない。いや、そうあって欲しい。。。

きものを着るはたのしい。そして着るは易しなのである。


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