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2010年3月13日 (土)

「常識」・「非常識」・「不常識」

「常識」と「非常識」と「不常識」ということばを以前何かの本で読み、それ以来ずっと何かを考えるたびに当てはめることにしている。

これを仕事の考え方に当てはめると「常識」的な仕事はある程度の成果を生み、割合無難に事が進む場合が多い。ただし変化に弱い。「非常識」的な仕事は敵も作りやすいし、苦難がつきまとうが新しいものを作り出す可能性があり、時に予想もつかないような大きな成功に繋がる。「不常識」的な仕事は絶対にやってはいけない事である。絶対に変えてはいけない部分いわゆる神の領域だ。

私のブログを読んで「たんす屋」でおなじみの東京山喜さんの中村社長から連絡を頂いた。ある内容の件で大変共感して頂いたらしい。中村社長とは私が(株)やまと時代に名刺交換したくらいでじっくりお話しした事はなかった。当然中村社長も記憶にはなかったようだ。

今日から目黒雅叙園で行われている「きもの日和」に参加しているとのことで、お会いする事となった。
たんす屋というとほとんどの方が「リサイクルきもの屋さん」という認識であるし、間違いではない。しかしそんな単純なビジネスではない。コンセプトは「きものライフスタイルソリューション」である。解りやすくいうと「きものを売る」「きものを買い取る」「きものをレンタルする」「きものを預かる」「きものをお手入れする」という5つのビジネスソースの集合体だ。

たんす屋自体の商品はリサイクルきものが主体であるが、このビジネスソースのサイクルそのものが「リサイクル」になっていることをお気づきだろうか。これが今まで誰も出来なかった「きものに於けるライフスタイルソリューション」であり、今では様々な形態の古着ショップはあるものの、この形自体は未だに真似が出来ない。だから強いのだ。

さて、その中村社長と2時間近くじっくりお話し出来たが、それはもうとにかく熱い語りとなった。その内容は企業秘密的な話なのでここでは書けないが、なるほどそれはスゴイ!といういい意味での「非常識」だ。

そうなのである。なぜこんなに中村社長に惹かれるかというと、「非常識」だからである。この硬直した業界の中で数々の「勇敢な非道」をしてきた方だ。

そもそも東京山喜は問屋業であった。それを中村さんが社長になってから、消費の変化や時代の変化を見て、古着という分野ときものファンへの間口を広げる今のビジネスに、大胆にも転換してしまった。簡単に言えば問屋業をあっさり捨てて小売業に大転換した。これはトンデモナイそして素晴らしい非常識だ。

また着眼点もたまげる。日本の全女性人口を仮に5000万人(子供を抜かしたとして考えて)としてその中できものを着られる割合が8%だそうだ。そうすると着付け出来る人口は40万人として残りの4960万人は着れない。日本中の着付け学校の生徒数をかき集めてもきものを着る技術の普及は不可能であるとし、ならば発想を変えてしまえ!というこれもまた非常識発想なのである。しかも理想論ではなく現実論としての本当にリアルな「じゃあどうする」を持っているのである。もちろんそれもここでは言えないが。。。。

こういう着眼点は必ず何かを発見する。様々な発見をビジネスや消費者のことを基本として仕分けしたり、磨いたりして初めて稼働するのである。非常識発想はいくつもの発見を生み、その発見がビジネスにつながる。「非常識」は新しいビジネスの創造をする大いなる非道なのである。

呉服業界は常識の中で動いている。それは否定しないし、否定したとしても何も変わらない。ただある意味真面目すぎるのである。だからこそ大きな変化に対しての対応が遅くなってしまうというのも現実だ。

かといって過量販売などのコンプライアンスに違反する「不常識」を行ってきたのも現実だ。神の領域にふれたことで、神の怒りをうけ消えて行った企業もたくさんある。これからも「不常識」である神に領域に絶対に触れてはいけないのである。
どんな企業にとっても一個人にとっても「常識」「非常識」「不常識」という考え方で整理する事が、最も大切なのである。

今日の内容はほとんど中村社長の話となったが、すっかり魅せられてしまった。根拠ある非常識者でしかも謙虚である。そして今の変化と将来の変化を常に見ている。
次の「非常識」が楽しみになってきた!

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コメント

大変評価を頂きありがとうございます。これをご縁に今後とも宜しくお願い致します。  感謝  中村健一

投稿: 中村健一 | 2010年3月13日 (土) 09時48分

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