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2010年4月24日 (土)

小物は大物

今、市場には様々な和雑貨系小物店やショッピングセンターでの和テイストコーナーが多く目立つようになってきた。
それは過去のようなお土産物的なものではなく、しっかりとした作りで、なおかつセンスもあり、その物だけでも充分楽しめるようなものばかりである。

今や和物は流行ではなく、完全なライフスタイルグッズになっている。そのお店を実店舗、ネットショップ、カタログ通販等などで分類してみても、恐ろしいほど無数に存在する。これほど和物が消費者に自然に受け入れられており、愛されているのだから、衣服としての和の象徴である着物も同じくらいに広がってくれるといいのだが、中々そこまでのレベルには達しないのが残念である。

ただ、呉服店も当然こういった小物類を扱っているのだが、なかなか小物専門店のような品揃えは難しい。それにどうしても呉服店で小物というと、帯締めや帯揚げ、草履や和装バッグ、肌着や腰紐などの和装用小物が中心となってしまう。いわゆる実用和装品だ。しかもお決まりのパターンとして、だいたい店先のワゴンにそれが入れられている。そしてその後ろにサイズ別種類別におかれた足袋などが陳列されている。意図としては非常にわかるのだが、ビジュアル的には厳しいところだ。

実用和装品を見たり、買われたりするお客様は、頼まれもの以外は自分が使う。なぜ使うかは当然きものを着る為だ。そういうお客様がキッカケは実用小物であったとしても、その目的を果たした後は少しだけでも良いから、店内を見てもらいたい。お客様としても本当は見てみたいのだけれども、呉服屋にはどうしても警戒してしまう。ここには大きなギャップがあるのだ。でも呉服店で働く方々はどうか小物を買って、それをレジで処理している間のお客様の表情を見て欲しい。大半のお客様が店内の着物を見渡しているはずだ。小物を買うという目的を果たしたお客様は、無目的にかわり素直な目できものを見て下さっているのだ。そういうお客様には是非とももっとじっくり見せてあげたい。

そういった意味で呉服店にとって小物の持つ役割は非常に大きい。小物コーナーはお客様との出会いのコーナーでもあるからだ。だから実店舗の呉服店の小物の品揃えはもっと幅広く、もっと美しく、もっと楽しく構成して欲しいものだ。

「小物のお客様はきものを買って頂けない。小物は小物」

そう思っている小売関係者は意外にまだまだ多い。それがモロに商品陳列に表れている。それではあまりにも不親切であるし、第一そのほとんどが新規来店客であるのだから勿体ない話だ。
和装小物は種類が多く、肌着ひとつとっても様々なタイプがある。それらをプライスカードなどで使い方や選び方を書いてそれぞれをわかり易くすることでお客様には和装小物といえども選ぶ楽しさが出てくる。そうなれば販売員も自然とお客様と接するキッカケが出来る。

これはどんな業種でも言えることだが、「売れない店=わかり難い店」であり、「売れる店=わかり易い店」という単純な方程式が大基本なのである。
メインの商品はもちろんのこと小物や雑貨に至るまでそれはすべてに当てはまるのだ。

人との出会いはほんの些細なことがきっかけとなる。それは仕事も恋愛も、人とのつながりすべてにおいてそうだ。そして商品との出会いもほんの些細なキッカケから始まる。そしてそのキッカケの多くは着物以上に小物から始まっていることが実に多いのだ。

そしてその小物を見に来たことがキッカケで、着物と出会うことは非常に多いのだ。私の経験では新規客の半分は小物を買いに来た、あるいは見に来た方である。先に述べたように呉服店で小物を見る方はきものを着る予定のある方が多いから、きものに少なくとも興味のある方である。そういう方と、小物選びのお手伝いをし、きちんとお客様が納得し、喜んでもらえるお勧めをすることで、コミュニケーションがとれ、信頼も頂ける。そうやって着物をご紹介するキッカケにもなり、買う買わないは別としてご縁ができるのである。

どうかもう一度考え、確認して欲しい。小物を買いに来た或は探しているお客様をないがしろにしていないか?せっかくの出会いを何の印象もなく終わっていないか?お客様がわかり易い陳列をしているか?和装小物以外の和雑貨等、少しでも多くの幅広いお客様に見て頂けるような商品構成ができているか?

小物は着物を楽しく着る為に無くてはならないアイテムだ。

そして改めて思う。小物は大物だ。

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