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2010年4月19日 (月)

教育を通しての未来創造

私は中学1年から高校3年まで週1回家庭教師に来てもらっていた。
小学校1年から始めた剣道にあまりに没頭しすぎて、勉強自体を全くしてなかったから親が心配してそうしてくれたのだ。お陰で大学も辛うじていくことが出来、好きな剣道も体育会でしっかりと4年間することが出来た。本当にありがたいことだ。

その当時大学生だった家庭教師が、今テレビや多数の著書で有名な脳科学者の篠原菊紀氏だった。テレビ朝日のガリレオ脳研や日本テレビのおもいっきりDONなどでもおなじみなのでご存知の方もいると思う。

その篠原氏のブログで教育はそうややこしい話しではないと言っている。そのなかで学力向上以上に必要なこととして
* いやなことは、いやとはっきり言える
* 人の為に何かしてあげるのが好きだ
* 先を見通して自分で計画を立てられる
* 暑さや寒さに負けない
* 花や風景などの美しいものに感動できる
* 人の話しをきちんと聞くことが出来る
* 自分のことが大好きである
* ナイフ・包丁などの刃物を上手に使える
* 自分からすすんで何でもやる
* 早寝早起きである
* 自分勝手なわがままを言わない
* 小さな失敗を恐れない
* 人の心の痛みがわかる
* だれにでもあいさつができる

まだまだあるのだが、これくらいにする。

キャンプ活動や長期自然体験、などでこの力は伸びるそうだ。とくに自然体験は長ければ長いほど、過酷であれば過酷であるほど伸びるそうだ。今盛んに行われている自立学習も急速な伸びを示しているようである。


私もこの6月からある著名なきもの専門学校にて月1回ペースで講師をすることになった。いままでもスポットで講師をしたが、非常勤とはいえこのような定期的にしっかりと授業できるのは、人材育成に力を入れている私としては嬉しい限りである。

その理事長は若くしてその立場になり、非常に志の高い想いをお持ちだが、業界の状況を憂いており、技能だけでなく幅広く自分を活かす為の考え方や観点を身につけて欲しいと考えていたという。まさに熱血理事長だ。現に先日ご挨拶に伺った時にも熱いお話を伺い深く感動したくらいだ。

また、以前より私がブログや業界の方々に言っていた「技能」とそれをプロフェッショナルとして活かす為のビジネス感覚が必要であるという私の考え方に非常に共感して頂いた。そしてまた、理事長は実践の中でそれを身につけさせたいと常々思っており、これまでにたんす屋さんとのコラボレートによるコーディネイト提案や、百貨店とのジョイント等を行ってきたようだ。それによってお客様が気に入ってご購入頂いたり、ご意見を頂いたりと生の声をもらうことがなによりの実践教育となるという素晴らしい考え方をもってこれまで取り組んできたそうだ。

今回、私が依頼されたのは、商品企画及びそれに関連したマーケティングだ。これに関しては、実際私が企業バイヤーとしてやってきたことをそのまま学生さんに教えていく。内容としてはまず業界の仕組みを理解してもらうこと。これは流通構造やどういう業者が存在するかなどを知っておかないと、いざモノ作りを行う場合にどこへ何を持ちかけたら良いかわからないからだ。

そしてテーマだ。なにを作りたいのか?これもその前の市場はどんなものを望んでいるのか?望んでいるのに市場に無いモノは何か?そして誰に何をどのように提案するのかを考えた上で自分自身で1つのテーマを決める。これが一番時間がかかるのだ。それまでにはマーケットリサーチをしたり、様々なものを調べたり等時間を要する。

そしてテーマが決まったら計画表だ。いつ、或はいつまでにをキチンと計画をする。そして実行し確認することによって修正が必要となる。そういったことに自ら気付いていくことによって、マーチャンダイジングの基礎が身に付いていくのだ。

そういったことを理事長は実践を通して今後訪れる様々なことに対処できる技能と同じくらい大切な「自立学習」を目的としているのであろう。このようなことを学生のうちに体験できる学校はそうそうない。まさにその名の通り専門学校である。若き理事長の学生への想いが伝わるカリキュラムであり、私としても非常に責任を感じる次第である。

先に述べた脳学者の篠原氏も自然体験等の自立学習の場で人格形成など学力以上の人間としての対人力や対応力が身に付くといっているが、このきもの専門学校の取り組みならば、着付けや和裁、染織などの技術もさることながら、それを消費者に「欲しい」あるいは「着たい」と言って頂けるための大切なプロセスなどが実践を通して身につけられる貴重な自立学習である。

こういう学校の出現によって呉服業界の「教育を通しての未来創造」の可能性がぐんと広がるのである。今後もこういう学校が増えて欲しいし、私もまずこのカリキュラムを責任を持って全うしたい。

まさに「かわいい子には旅をさせろ」である。


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