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2019年4月 2日 (火)

「将来の自分を作る最高の嫌な仕事」

331日にある企業の新入社員研修の講師をしました。

その中でこんな話をしました。

「つまらない」「嫌だ」「こんなことをする為にこの会社に入ったわけではない」と思うことがこれからたくさん訪れます。

私も企業に20年いましたが、まさにそんなことの連続でした。

新人でお店に配属された時は、誰よりも早く来て掃除をするのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。ですが商品を綺麗に直しているうちに自然にどこに何があるかを覚えていました。

また在庫が減るペースが早い商品と遅い商品で売れ筋と死に筋を覚えていました。また何が欠品しているかもすぐわかりました。それら全部が無意識に身に付いていたことです。

 

本社の商品部バイヤーの新人の頃は来る日も来る日も入荷、検品、出荷、返品をしていました。憧れていた役職に就いたと思ったのに、アルバイトでも出来るような仕事をなぜしなければならないのかとおもいました。しかしながらそのおかげで商品を触った瞬間に目付や反幅がわかるようになっていました。どの商品がどこのメーカーで作ったものか?がすぐわかるようになっていました。また納品が遅れている商品があった時に先輩から「産地に行って手伝ってこい」と言われ、整経や織機の準備を訳も分からず手伝いました。なんで私だけこんな目に合うのだ、先輩たちは商品企画やマーケティングをしているのに、なぜ私だけ、、、と毎回思っていました。ところが、そういう手伝いをしているうちに織機の仕掛けや織難が出た時の原因や改善策がわかるようになっていました。やはりこれも全部無意識のうちに覚えていました。

多くの新社会人の皆さんは初めての連続の中で、楽しいことよりも嫌だったり、想像と違ったりすることの方が多いと思います。ですが、その全てがすぐに意味を見出せない、または結果の出ない「点の経験」をしているのだと思います。ですが、後で必ずそのいくつかの「点の経験」が線で繋がった時に自分が追い求めていたことや成果という結果に結び付きます。

私自身も今独立して何とかなっているのはそれらの「点の経験」があったからです。というよりもそれが今全てに関わって、しかもそれによって今の仕事が成り立っていると言っても過言ではありません。

 

「こんなことをする為にこの会社に入ったわけではない」「つまらない仕事だ」と思ったその瞬間の仕事こそが「点の経験」なのだと思います。そして必ずそれはどこかで自分を助けてくれると思います。
そしてそれは将来のあなたを価値づける「将来の自分を作る最高の嫌な仕事」だと思って向き合ってみてください。

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