日経プラス10に出演
7月27日、BSジャパンの経済情報番組日経プラス10にゲストコメンテーターとして出演した。出演依頼が来たのは23日の夜という文字通り急な依頼であった。日経プラス10といえば、経済番組を強化しているテレビ東京と日本経済新聞社がガッチリとタッグを組んだ番組であり、メインキャスターがNHKのおはよう日本を長く務め、またワールドビジネスサテライトも長く務めた経済に強い実力派人気アナウンサーの小谷真生子さん。サブキャスターは取材力に定評がある林克征さん。解説委員に世界経済に精通した日本経済新聞編集委員の鈴木亮さんという錚々たるメンバー。その中で私が和装に関して15分も生放送でやり取りするという。今まで生放送経験といえばFMラジオの電話出演くらいしかなく、あとは録画だったので緊張感はあまりなかったが、さすがに今回は番組のレベルが違うということもあり始まるまではドキドキものだった。
どうせならきものアルチザン京都の宣伝も兼ねて藤井絞の竜巻絞りを新調して、良い意味で放送で触れてもらって少しでも広告塔になれたらと思い、祇園祭の後祭真っ只中に電話で商品確認。辛うじて広幅の着尺はあったものの問題は仕立て。藤工房の加藤社長に鬼のように電話したが繋がらず、翌日電話をもらったがやはり後祭で昼から出来上がっている状態(笑)どう考えても間に合うわけがなくあえなく断念。スタンダードに全身小千谷縮で放送に臨んだ。
テーマは和装ブームの中でタンスに眠る40兆円分の着物の活用法。スタジオでの打ち合わせで番組製作会社の後藤直純さん、TBSの経済番組夢の扉を手掛け、現在は日経の雑誌や番組の構成をされている売れっ子構成作家の大作麻利さんと台本を確認して何とかなるかなと思いながらも、大作さんから最後に「台本は持ち込めますけどほとんどの方が見れないですから」と笑顔で言われて凍りついた(笑)
いざ始まってみるとキャスターの方々はさすがにプロで、自然な会話になるような振り方、また私が言葉に詰まりそうになるとすかさずフォローしてくれる臨機応変さ。また秒単位で迫り来るモニターや後何分というフリップを出し続けられるなかで、巧みに時間をコントロールして番組を進行させる様を見て、1秒という時間の感覚の違いというのを実感した。
番組終了後キャスター全員から久しぶりに興味深く楽しい話題でしたと言われ、それがたとえリップサービスだったとしても出演してよかったと思えた瞬間でしたし、小谷キャスターがGinzaシックス行きます、今度色々教えてくださいねと言われた時はあらためて「着物のチカラ」を実感した瞬間だった。
私はメディアに出たり、記事を書いたりする時は予め告知をしないので、仲間内で観ていた人はあまりいないとは思うが、放送終了後、仲間からは「硬い」だの「髭を剃れ」だの番組内容とは全くかけ離れた意見をもらいため息(笑)
とはいえメディアの力とは凄いもので、放送後色々な人や企業からアポイントが来ている。なるほどこういう形でメディアというのはビジネスや人脈の接着剤になっていくのだなと感じている。
何はともあれ今の着物の現状を良い形で紹介できてよかった。
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